トルコ中部のコンヤにあるネジメッティン・エルバカン大学科学技術応用研究セン
ター(BITAM)が計測機器メーカーのテクノテュプと共同して、実験室における計
測装置の正確性を保証する較正(こうせい)用に5ミリ半導体を生産している。す
でに米シリコンバレーやオランダ、日本など国外からの関心を集めているという。
テクノテュプのアルダ・ムンアン共同創業者によると、まず、名が知られる半導体
メーカーが拠点を置くシリコンバレー、ドイツ、オランダに売り込みをかける方針
だ。
生産される半導体の重さは0.25グラムで、価格は100米ドル。プロジェクトに参加
したBITAMの物理学者オウズ・ドアン氏によれば、較正用の半導体が国内で生産さ
れたのはこれが初めて。実験室における較正は非常に大切な作業だが、マイクロ・
ナノレベルの測定が必要になる場合はその重要性がさらに高まる。
今後、販売攻勢が本格的に開始されれば、より効率的に業界へ供給できるとみてい
る。