独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は5日、クヴァ
シニ工場に技術トレーニング施設を開設したと発表した。人気モデル「オクタヴィ
ア」の今夏からの生産開始に備えたもの。工場の自動化とロボット化の拡大に合わ
せ、必要なスキルを従業員が習得できるようにする。投資額は約100万ユーロ。
新施設はロボットの実習用に3つのワークステーションを備える。生産ラインに従
事する最大300人の従業員を対象に、ロボット工学とプログラマブル・ロジック・
コントローラー(PLC)の2つに焦点を当てて研修を行う。これまでは同様の研修を
受けるためにムラダー・ボレスラフの本社工場に出向く必要があった。
クヴァシニ工場はチェコ国内のシュコダ自の生産拠点の中で2番目の大きさ。フ
ラッグシップ「スペルブ」を手がけてきたが、新モデル生産をスロバキアにあるVW
工場に移管したことに伴い生産能力に余力が生まれ、オクタヴィアの生産を行うこ
とが可能になった。