ステランティスのハンガリー工場、BEV向け駆動モジュールを生産

欧州自動車大手のステランティスは12日、ハンガリー西部のセントゴットハールド
工場で完全電気自動車(BEV)用の電気駆動モジュール(EDM)を生産すると発表し
た。電動モデルのラインナップを拡充する戦略の一環。投資額は1億300万ユーロ
で、2026年後半に生産を開始する予定。
電気モーター、ギアボックス、インバーターを統合した「3-in-1 EDM」を生産し、
BEV用プラットフォーム「STLA」ベースの車両に供給する。ステランティスはEDMを
フランスと米国の工場でも生産しており、ハンガリーを加えた3拠点体制でグルー
プの電動化戦略を加速させる。
ステランティスはセントゴットハールド工場で1.2リットル3気筒ターボエンジン
と、1.6リットル4気筒エンジンを生産している。EDMの生産に向けては既存の従業
員に必要なトレーニングを施し、雇用を維持する方針を示している。
同社は経営戦略「デア・フォワード2030」に沿い、30年までにグループ全体で100
車種のBEVとハイブリッド車(HV)を投入する計画だ。同年までにBEVの世界販売を
500万台に拡大するとともに、欧州におけるBEVの販売比率を100%とすることを目
指す。

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