独自動車大手のアウディは8日、ハンガリーのジュール工場で新型電気モーター
「MEBエコ」を生産する設備の搬入が始まったと発表した。フォルクスワーゲン
(VW)グループの小型電気自動車(EV)に搭載されるモーターを製造する計画に
沿ったものだ。小型EVはスペインのグループ工場で年内の量産開始が予定されてい
る。
ジュール工場では「MEBエコ」を生産するのにあたり、ディスクカップ、ロー
ター、パワーエレクトロニクス(電気変換制御)といった部品も内製化する。
「MEBエコ」はVW「ID.1」、「ID.2」のほか、セアトの高性能ブランドであるクプ
ラ、シュコダの小型車に搭載される予定だ。
ジュール工場は2018年半ばから、「Q8 eトロン(旧eトロン・クワトロ)」の電気
モーターをブリュッセル工場に供給してきた。19年夏からは生産能力を拡大。昨年
11月には「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」用モーター
の量産に着手した。