トルコ中央銀行は22日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利
を45%に据え置くことを決めた。中銀は前回まで8会合連続で利上げを行い、合計
で36.5ポイント引き上げていた。インフレ率が高止まりするなか、高金利を維持し
効果を見極める。
インフレ率は1月に64.86%となり、前月から0.09ポイント上昇した。税率の引き上
げによるエネルギー価格の上昇と、年初からの最低賃金の増額が大きい。昨年6月
(38.21%)からの上げ幅は26.65ポイントに上る。
中銀は声明で、サービス分野での根強いインフレ基調、地政学的リスク、通貨リラ
安に伴う輸入食品価格の高騰によりインフレ圧力は高いままだとする一方、これま
での引き締め政策の効果が時間差で現れてきていると指摘。金利はディスインフレ
傾向を確立するのに必要な水準に達したとの認識を示すとともに、インフレの鈍化
を確実にし、インフレ期待が予測範囲に収まるまで現行の高水準を維持する方針を
示した。また、中期的に5%のインフレ目標を達成するため、必要であれば利上げ
に踏み切る姿勢を明確にした。
今回の会合は、ハフィゼ・ガイエ・エルカン前総裁の辞任を受けて就任したファ
ティーフ・カラハン新総裁の下での初会合となった。新総裁は大幅な利上げでイン
フレを減速させたエルカン前総裁と同様、経済政策の原則に基づく施策を続けると
言明している。