建設業界の23年新規受注、記録更新も実質減に

ドイツ連邦統計局が23日発表した建設業界の2023年の新規受注高は前年比3.3%増
の1,023億ユーロとなり、初めて1,000億ユーロを突破した。インフレの影響が大き
く、物価を加味した実質ベースでは4.4%減少している。
土木部門は532億ユーロとなり、名目で12.2%、実質でも3.0%増加した。鉄道整備
と送電線敷設がけん引車となった。
建築部門は491億ユーロで、名目が5.0%減、実質が11.4%減だった。金利と建材費
の上昇、断熱基準の強化などを背景に住宅建築が名目13.4%減、実質19.8%減と足
を強く引っ張った。
建設業界の売上高は過去最高の1,138億ユーロに達した。変動率は名目が3.5%増、
実質が3.3%減だった。

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