AGCがロシア事業を譲渡、同国から完全撤退

ガラス大手AGCは2月28日、ロシア事業の譲渡が完了したと発表した。これに伴いロ
シア事業から完全に撤退する。取引額は非公表。同社はウクライナへの軍事侵攻開
始直後の2022年3月から、ガラス製造窯のメンテナンスを含め投資を停止してい
た。
建築用・自動車用ガラスの製造販売を行う「AGC Bor Glassworks JSC」(ニジニ・
ノヴゴロド州)と、建築用ガラスの製造販売の「AGC Flat Glass Klin LLC」(モ
スクワ州)の2社を現地実業家に譲渡した。両社の23年の売上高はそれぞれ、146億
円、195億円。AGCは昨年3月、事業継続を前提に譲渡先を選定する方針を示してい
た。
AGCの22年度の同国事業の売上高は400億円、営業利益は78億円で、従業員数は約2,
000人だった。今回の事業譲渡に伴い、24年1-3月期に2億2,000万ユーロ(約350億
円)の減損処理を行う。

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