自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が1日に発表した2023年12月期暫定決算の
売上高は前期比15.5%増の3,222億8,400万ユーロとなり、過去最高を更新した。半導
体不足の解消で受注残の消化が進んだほか、装備の充実した高価格車の販売が増えた
ことが大きい。営業利益も前期に記録した過去最高を2.1%上回る225億7,600万ユー
ロへと拡大した。ただ、大衆車ブランドの不振で増益幅が小さかったことから、売上
高営業利益率は前期の7.9%から7.0%に落ち込んだ。純利益は公表しなかった。
同社は現在、コスト削減に取り組んでいるものの、その効果が出るのは25年以降とな
る見通し。24年12月期は売上高で最大5%増、売上高営業利益率で7.0〜7.5%を見込
む。