独電気電子工業会(ZVEI)が12日に発表した同国電機業界の2月の業界景況感指数
(DI)は前月のマイナス7.8ポイントからマイナス6.9ポイントへと上昇し、3カ月
連続で改善した。今後6カ月の見通しを示す期待指数がマイナス12.0ポイントから
マイナス9.3ポイントへと大きく上昇したため。現状判断を示す指数はマイナス3.5
ポイントからマイナス4.5ポイントへとやや落ち込んだ。
輸出期待指数(DI、先行き3カ月)も前月の0.7ポイントから4.5ポイントに上昇
し、3カ月連続で改善した。輸出増を見込む企業が輸出減を見込む企業を上回って
いる。
1月の新規受注高は前年同月比10.8%減となり、7カ月連続で後退した。国内が
7.1%、国外が13.6%減少。国外の内訳はユーロ圏(ドイツを除く)が9.4%減、
ユーロ圏外が16.0%減だった。
23年の新規受注は当初の前年比2.2%減から1.9%減に上昇修正された。ユーロ圏が
9.3%減、ユーロ圏外が4.0%減(当初4.2%減)、国内が3.0%増(同2.6%増)と
なっている。
1月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を5.0%下回った。比較対象の2023
年1月は大きく伸びており、そのベース効果で下げ幅が膨らんだ。23年は当初の前
年比0.4%増から横ばいに引き下げられた。
2月の生産計画(先行き3カ月)で「拡大」を見込む企業の割合から「縮小」の割合
を引いた数(DI)は前月のマイナス0.5ポイントからマイナス8.0ポイントへと悪化
した。生産減を予想する企業が生産増予想の企業を上回っている。
1月の業界売上高は前年同月比5.4%減の177億ユーロに落ち込んだ。国内が7.2%、
ユーロ圏外が7.1%の幅で後退。ユーロ圏は2.3%増えた。
23年の業界売上高は当初の前年比6.0%増の2,381億ユーロから6.6%増の2,394億
ユーロへと上方修正された。内訳は国内が7.3%増の1,151億ユーロ(当初7.2%増
の1,150億ユーロ)、ユーロ圏が5.9%増の441億ユーロ(5.8%増の440億ユー
ロ)、ユーロ圏外が6.1%増の802億ユーロ(4.7%増の791億ユーロ)となってい
る。