アイルランドの産業機器大手イートンがチェコでプロジェクト2件をスタートさせ
る。いずれも電動車(EV)に関連するもので、政府から助成を受ける。欧州・中
東・アフリカ(EMEA)のEV事業強化の追い風になるとみている。
1つ目のプロジェクトは、チェコのタトラ・トラックとの共同開発だ。オフロード
電池式電動トラックのプロトタイプ「バッテリーエレクトリック・タトラ・トラッ
ク」を開発する。4段変速の中型・大型トラックになるという。
もう1つの案件は、チェコ政府の主導する期間3年の「DEFACTo」プログラムで、水
素燃料電池トラック向けに新しい配電ユニット(PDU)とDC/DCコンバータ(200キ
ロワット:kW)を開発する。
イートンはこれに伴い、プラハの欧州イノベーションセンターに、50kWの燃料電池
システムを備えるテストベンチを設ける。様々な燃料電池部品を社内でテストでき
る環境を整える。また、車両や建物への燃料電池の統合に向けての試験にも役立つ
という。