独企業景況感3カ月連続で改善

Ifo経済研究所が24日に発表した4月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は89.
4となり、前月を1.5ポイント上回った。同指数の改善は3カ月連続。3カ月連続で改
善すると、景気が好転する可能性が高いとされる。クレメンス・フュスト所長は
「景気は安定してきた。特にサービス業のおかげで」と述べた。
今後6カ月の見通しを示す期待指数が2.2ポイント増の89.9と特に大きく伸びた。同
指数の改善は3カ月連続。現状判断を示す指数も0.8ポイント増の88.9となり、2カ
月連続で上昇した。
景況感指数を部門別でみると、製造業は上昇した。先行き悲観が弱まったためで、
現状判断は悪化している。受注残高の減少が続いていることから、生産が拡大する
兆しは見えてこない。
サービス業の景況感は大幅に改善した。現状判断が大きく伸びたためで、期待指数
はほとんど変化がなかった。先行きに悲観的な企業の数は楽観的な企業を上回って
いる。
流通業では期待指数が大幅に伸びた。現状判断は卸売業が足かせとなり、やや悪化
した。
建設業の景況感は3カ月連続で改善した。期待指数が大きく上昇。現状判断はやや
落ち込んだ。

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