蘭ABNアムロが独銀買収、資金繰り悪化の復星国際から

蘭金融大手ABNアムロ銀行は28日、中国投資大手の復星国際からドイツの老舗プライ
ベートバンク、ハウク・アンホイザー・ランペ(HAL)を取得することで合意したと
発表した。ドイツ事業を大幅に強化する。取引金額は6億7,200万ユーロ。2025年第1
四半期の買収手続き完了を見込む。
復星国際は15年、1796年創業のハウク・ウント・アウフホイザー(H&A)を買収。21
〜22年には1852年創業のバンクハウス・ランペを取得したうえで、両子会社を新会社
HALに統合した。
中国の不動産問題の影響で資金繰りが悪化していることから、資産整理の一環でHAL
を売却する。HALがルクセンブルクとアイルランドで展開するアセットサービシング
事業は今回の取引の対象となっていない。
ABNアムロは独プライベートバンク子会社ベートマン銀行にHALを統合する意向だ。こ
れによりベートマンの資産運用規模は440億ユーロから700億ユーロに拡大。ドイツは
ABNアムロにとって2番目に大きな市場となる。

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