スロベニアの電動自律型農業機械メーカー、PeKオートモーティブは首都リュブ
リャナ近郊のロガテックに新工場を開設した。中東欧経済紙『Mittel & Osteuropa
Aktuell』が3日付で報じた。同社はすべての製品を国内で生産している。
PeKオートモーティブは人工知能(AI)とセンサー技術を搭載した自動運転車両を
開発製造し、農業分野のほか、セキュリティや災害などの緊急対応チームに提供し
ている。ミハイル・コストキン最高経営責任者(CEO)は、「今日はあらゆる分野
で人材不足が顕在化しており、ロボットの使用が解決策になる」と述べ、自社製品
の展開に自信を示した。
PeKオートモーティブは2019年からトルコの不動産開発企業ペケル・ホールディン
グ(Peker Holding)の傘下にある。同社のハサン・ペケル氏は、「農業、特にワ
イン用ブドウや果物の栽培におけるロボットの使用は、スロベニアと欧州の生産能
力の強化と、同分野の持続可能性を高めることにつながる」と話す。ペケルはこれ
までスロベニアに約2,000万ユーロを投資している。