機械大手の独デュルは4日、事業再編計画を発表した。組織をスリム化するととも
に中核事業を強化する考え。自動車関連の事業を統合するほか、環境技術事業の戦
略的なオプションを検討する。
同社はこれまで、塗装・最終組み立て装置、塗装ロボット、産業オートメーショ
ン、木工機械、環境技術の5部門体制を取ってきた。今後は、主に自動車を顧客産
業とする塗装・最終組み立て装置と塗装ロボットの2部門を来年1月に新設のオート
モティブ部門へと統合。また、環境技術部門を非中核事業とし、3部門体制へと改
める。
塗装・最終組み立て装置と塗装ロボット部門を一体化することで、総合的なソ
リューションを顧客にワンストップで提供できるようにするほか、受注の処理を効
率的に行えるようにする。サービス業務は系統的に実施できるようになる見通し
だ。
環境技術部門では排ガス処理装置、騒音緩和装置、電極製造技術事業を展開してい
る。同社はこのうち、電極製造技術を中核事業として産業オートメーション部門に
統合。それ以外の事業は周辺事業として売却などを検討する。