川崎汽船は12日、クリーンエネルギー製造のベルギー企業スリー・エナジー・ソ
リューションズ(TES)と、海運の温効ガス排出量ネットゼロへの移行に向け、合
成メタン(e-メタン)に関する包括的な共同検討を開始することで合意したと発表
した。TESが生産するe-メタンの船舶燃料としての利用可能性の検討、制度設計の
研究、将来のe-メタンおよび原料としての二酸化炭素(CO2)輸送に向けた輸送船
の管理・運航に関する技術的な提携を行う。また、低炭素・脱炭素燃料、カーボン
インテンシティ(エネルギー消費当たりのCO2排出量)、CO2量の算定や証明書など
に関連する制度についても研究していく。
e-メタンは再生可能エネルギー電力で製造したグリーン水素とCO2から合成する炭
素中立の燃料。TESは北米、中東、アジア、オーストラリアで太陽・風力発電ベー
スのグリーン水素を製造し、e-メタンに加工している。