ステランティスのポーランド工場、中国零?の小型EV生産開始

欧州自動車大手のステランティスはポーランド南部のティヒ工場で、提携する中国
の新興電気自動車(EV)メーカー、零?(Leapmotor)の小型車「T03」の生産を開
始したもようだ。ロイター通信が17日に関係者の話として報じたもので、9月のフ
ル稼働を予定している。中国車が欧州で生産されるのはこれが初めて。 同関係者
によると、零?は自社モデルの手ごろな価格を確保するためにティヒ工場を選ん
だ。同工場の製造コストは1台当たり約400〜500ユーロと、零?の中国工場と同水準
なのに対し、イタリアでは約1,000ユーロに跳ね上がる。
T03はクーペモデルの「S01」に続く零?2番目の製品。すでにフランスなど欧州の一
部市場に輸入されており、販売価格は約2万ユーロからに設定されている。零?は
近々、新型SUV「C10」もドイツ、フランス、イタリア、スペインなどで販売する予
定。同モデルは当初、中国で生産して欧州に輸出する計画だという。
ステランティスは昨年10月、15億ユーロを投じて零?の株式およそ21%を取得する
ほか、51%を出資して合弁会社を設立することで合意した。

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