ポーランドで生体認証決済の実証試験開始、マスターカードのシステムを活用

ポーランドの書店チェーン大手Empikは12日、国内5店舗で生体認証決済の実証試験
を開始した。同国のフィンテック企業PayEyeが開発した眼球の虹彩と顔の認証技術
を組み合わせるセキュリティ性の高い方法を、決済サービス企業Planet Payと提携
して提供する。ベースとなる決済システムは欧州で初めて米マスターカードの生体
認証決済サービス「マスターカード・バイオメトリック・チェックアウト」を利用
する。試験期間は3カ月の予定。
Empikの店舗にはPayEyeの独自技術を搭載した専用端末「eyepos」が設置される。
利用に際し、ユーザーはあらかじめモバイルアプリに個人情報と支払いカード情報
を入力する。初回の決済時にPINコードまたは電話番号による本人確認があるのみ
で、以後はeyeposに顔を向けるだけで支払いできるようになる。
マスターカードによると、ポーランドでは国民の80%が生体認証をセキュリティ対
策に用いているほか、18〜25歳の年齢層のほぼ全員が生体認証システムの利用経験
を持つ。

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