中国リンロンタイヤ、セルビア工場の生産能力を増強へ

中国のタイヤ大手、山東玲瓏(リンロンタイヤ)は13日、セルビア北部ズレニャニ
ン工場の生産能力を増強すると発表した。欧州での需要拡大に対応するのが目的。
6億4,500万米ドルを投じて工場を約8万8,000平方メートル拡張し、高性能ラジアル
タイヤの生産量を年110万本増やす。来年1月の着工と2030年末までの完成を予定す
る。 増加する110万本の内訳は、トラック・バス用80万本、農機用15万本、建機用
5万本、再生タイヤ10万本。容量24メガワット(MW)の太陽光発電設備も併設す
る。 リンロンタイヤは2019年4月にセルビア工場の建設を開始した。当時の政府発
表によると、総投資額は8億6,300万ユーロで、同国北部では過去最大規模の投資プ
ロジェクトだった。年間1,362万本の生産能力の内訳は乗用車用1,200万本、トラッ
ク・バス用160万本、トラクターなどのオフロード車用2万本となっていた。 リン
ロンタイヤは23年にセルビア事業で14億ディナール(約1,200万ユーロ)の純利益
を計上している。

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