シーメンスの空港物流システム事業、豊田自動織機の蘭子会社が買収か

電機大手の独シーメンスは空港物流システム事業を豊田自動織機の蘭子会社ファン
ダランデに売却するもようだ。売却プロセスに関与する人の情報としてロイター通
信が22日に報じた。シーメンスは報道内容へのコメントを控えている。
同社は周辺事業の整理を進めており、過去8年間で計70億ユーロ以上の事業を売
却。35億ユーロを超える帳簿上の利益を獲得した。
事業整理の一環で2022年には物流機器子会社シーメンス・ロジスティクスの郵便・
小包自動化システム事業を独機械大手ケルバーに売却した。シーメンス・ロジス
ティクスの空港物流システム事業はこの取引の対象となっておらず、別の売却先を
模索してきた。
ファンダランデは空港旅客手荷物処理システムの世界最大手で、同社の設備は600
以上の空港で利用されている。従業員数は9,000人強、売上高は22億ユーロに上
る。豊田自動織機は同社を17年に完全買収した。

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