ポーランドの新興バスメーカー、MMIは27日、770万ユーロの資金調達に成功したこ
とを明らかにした。完全電気(BEV)バスと水素燃料電池(FCV)バスの開発、およ
び新工場の建設に振り向ける。同社は伊イベコと独メルセデスのシャシを元に内燃
機関の都市バスと観光バスを製造している。今後は電動バスの生産にも乗り出す。
小型・中型のBEVとFCVを開発する。ノンステップ、低床、通常床の3タイプをそろ
える。新工場の稼働後は生産能力が現在の2倍に拡大する見込み。
同社は複合技術のスケルトンラミネートを用いて新しいタイプの車体構造を開発
し、従来のスチール・アルミニウムフレームと比べて大幅な軽量化を実現した。現
在は駆動車軸のインホイールモーターを使ったドライブトレインを開発している。
新技術と新型車両の開発により、国内市場での地位を強化するとともに、イタリ
ア、ドイツ、フランス、スイス、カンボジアなどでの製品展開を拡大する。
MMIは2018年の設立で、従業員数は70人以上。これまではディーゼルエンジン車と
圧縮天然ガス(CNG)車を製造してきた。