スロベニアの製薬大手クルカ(Krka)はこのほど、ノヴォ・メスト本社で新社屋の
落成式を行った。事業拡大にともない、従来の研究室が手狭になったため、2,000
万ユーロをかけて増設した。新社屋「パビリオン3」は面積9,600平方メートルで、
その4割を微生物ラボが占める。成分・完成品、包装材、環境、設備、人員につい
て、微生物的品質を検査する独自の分析法を開発・確認する。
新社屋はまた、情報センター、訓練施設、サプライチェーンオフィス、図書室、講
堂、食堂を備える。
クルカはスロベニア有数の大手企業。昨年の通期売上高は5%増の18億1,000万ユー
ロ、純利益は14%減の3億1,400万ユーロだった。今年の上半期は売上高で7%増の9
億8,500万ユーロ、純利益で30%増の2億2,200万ユーロを計上した。
昨年の投資額は1億3,120万ユーロで、このうち、国内向けが1億1,180万ユーロだっ
た。今年は1億5,000万ユーロを、生産能力の拡大・近代化とインフラ整備などに振
り向ける。