独BMWと中国BYDのハンガリー工場、25年後半に稼働予定

ハンガリーに建設中の独BMWと中国・比亜迪汽車(BYD)の完成車工場はともに2025
年後半に稼働を開始する予定だ。ロイター通信が14日、ビクトル・オルバン首相の
首席補佐官であるゲルゲイ・グリャス氏の話として伝えた。同国は他の欧州連合
(EU)加盟国とは対照的に、中国との結びつきを強めている。
BMWは同国東部のデブレツェンに建設中の工場で、完全電気自動車(BEV)専用プ
ラットフォームを採用した次世代の主力モデル「ノイエ・クラッセ」を生産する。
工場には高電圧バッテリーの組み立て施設を併設し、第6世代の円筒形バッテリー
セルを供給する計画だ。エンビジョンAESC、中国CATLおよびEVEエナジーの3社を
バッテリーセル調達先に指名している。
BYDは南部のセゲドに欧州初の乗用車工場を建設中。BEVやプラグインハイブリッド
車(PHV)を含む新エネルギー車(NEV)を生産し、欧州全域で販売する。今年7月
には欧州部品大手のフォルビアが同社と工場を共同運営することを明らかにした。
グリャス補佐官は、BYDとBMWの新工場が同国経済の成長に寄与するとの見通しを示
した。政府は25年の成長率を3.4%と予測している。

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