商用車大手の独ダイムラー・トラックは首都ベルリンで開催した自社イベントで18
日、都市〜地方間での利用を想定した電気バス「Mercedes-Benz eIntouro」を公開し
た。都市内の乗り合いバスで普及している電気バスを都市〜地方間の路線にも拡大
し、炭素中立のバス運行を増やしていく狙いだ。
公開したのは量産に近い段階にあるプロトタイプ。リン酸鉄リチウムイオン(LFP)
電池を搭載しており、航続距離は最大500キロメートルに上る。夕方に車庫で充電
し、翌日に使用することを想定しているものの、300キロワット(kW)の急速充電を
行えば90分でフル充電が可能だ。出先に十分や充電インフラがあれば小旅行にも投入
できるとしている。
同社は来年10月にベルギーのブリュッセルで開催される見本市「バスワールド」で量
産車を世界初公開する。2026年の引き渡し開始を予定している。