車部品のエルリングクリンガー、樹脂部品工場を閉鎖

自動車部品大手の独エルリングクリンガーは27日、同国東部のターレにある樹脂部品
工場を閉鎖すると発表した。同工場で生産する製品がなくなることを受けた措置。欧
州自動車業界の状況が極めて厳しいこともあり、閉鎖を決めた。従業員33人が影響を
受ける。
同社はターレ工場を2012年に取得した。当時はタンクを製造していたが、車両の電動
化に伴う需要の減少を見据え、西南ドイツのデッティンゲン・アン・デア・エルムス
工場から樹脂部品製造装置を移設。また、新規投資を行い長期的に存続できるよう注
力してきた。
だが、顧客メーカーからの受注獲得に向けて参加した入札で競合に敗れたことから、
来年2月以降に同工場で生産する製品がなくなることが確定。経営陣は今回の決定に
踏み切った。
エルリングクリンガーはエンジン関連の子会社2社を売却することを10月に発表した
ばかり。

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