製薬大手の仏サノフィが北京にインスリン工場を建設する。ブルームバーグ通信とロ
イター通信が報じたもので、投資額は同社の対中投資では過去最大の10億ユーロ(11
億ドル)に上る。サノフィはSNS「微信(ウィーチャット)」への投稿で、新工場の
建設によりアジアでの生産能力を大幅に拡張することを明らかにした。
中国では人口の約12%に当たる1億4,000万人が糖尿病に罹患しており、インスリンの
需要は大きい。
サノフィは現在、北京で1工場を運営している。新工場は中国4番目の生産拠点とな
る。
経済が低迷する中国は現在、外資の誘致に努めている。王文濤商務相は2日、サノ
フィのフレデリック・ウデア社長と会談。「中国は今後も開かれた市場であり、サノ
フィのような企業が安定的に業務を行い発展できる事業環境を創設したい」と述べ
た。