横浜ゴムは17日、チェコのプラハにあるオフハイウェイタイヤ(OHT)工場を6月末
までに閉鎖すると発表した。効率化と競争力の強化が目的。同工場の製品生産は他
工場に移管する。影響を受ける270人の従業員に対しては必要な支援を行う。
プラハ工場では農業機械用などOHT製品のバイアスタイヤを生産している。操業開
始が90年以上前という同工場は古い設備と旧式の生産方式に依存しており、生産性
と効率性に問題があった。
横浜ゴムは生産販売子会社のYokohama TWSを通じ、「製品品質や持続可能性を意識
した積極投資」、「顧客サービスを高めるデジタル化の強化」、「生産性を高める
ための拠点最適化」を推進している。この取り組みの一環でプラハ工場を閉鎖す
る。
横浜ゴムはOHT市場でシェア拡大に取り組んでおり、農機用タイヤではすでに世界
首位を獲得した。産業・港湾用車両向けでも2位に付ける。