電機大手の独シーメンスは29日、同国南東部のルーエ・ヴィルデナウにある拠点で鉄道車両用電池システム工場の鍬入れ式を行った。自社の普通列車、機関車および外部企業の製品向けに生産を行う。電池セルは東芝などから調達する計画だ。
地元企業シュテルコム(Stercom)と共同開発したBMS(電池管理システム)搭載の電子システムを生産する。投資額は3,500万ユーロで、そのうち270万ユーロを地元バイエルン州の補助金で賄う。2027年春の完成、同年10月の量産開始を見込む。雇用規模は最大200人。年産能力は3シフト体制で最大120メガワット時(MWh)に上る。
シーメンスは電池駆動普通列車の世界最大手メーカー。貨物分野でも電池駆動機関車の製造を計画している。