BASFが飼料用添加剤事業の戦略オプションを検討

 化学大手の独BASFは1日、飼料用添加剤事業の戦略的なオプションを検討すると発表した。栄養成分事業の経営資源をビタミンとカロチノイドに集約する方針に基づく措置。栄養・健康部門の責任者は「飼料用添加剤に事業戦略の重点を置き、イノベーションと利益を伴う成長を継続できるパートナーを模索する」と述べた。

 BASFは飼料用添加剤の先駆的なメーカーで、当該酵素フィターゼを1991年に世界で初めて市場投入した。事業は市場平均を上回るスピードで拡大しているという。

 同社は昨年12月、食品添加剤事業を穀物メジャーの蘭ルイドレフュスに売却することで合意した。その時点ではビタミン、カロチノイドのほか、飼料酵素事業も手元に残して拡大を図るとしていた。

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