OPALパイプラインの持ち分をユニパーが売却へ

 エネルギー大手の独ユニパーは15日、OPALガスパイプラインの持ち分20%の売却手続きを開始すると発表した。国の救済措置を受けた際に欧州連合(EU)の欧州委員会から売却を義務付けられていた。
 OPALは独北東部のルブミンと同国に国境を接するチェコのブランドフを結ぶ全長470キロメートルのパイプライン.もともとは天然ガスの輸送に用いられてきたが、ドイツの中核水素輸送網に転用されることが決まっている。
 ユニパーはロシアの天然ガス供給削減・停止で経営が悪化したことから、2022年12月に国有化された。欧州委はその際、認可の条件として様々な資産や事業の売却を義務化.OPALの持ち分20%もその中に含まれていた。OPALの残り80%は独ガス輸送網運営会社ガスカーデが保有している。

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