独化学大手のBASF は、次世代リチウムイオン電池の部材開発を強化している。昨年は米オハイオ州のエリリアに正極材(カソード)工場を建設する計画を発表。新工場では、従来のコバルトを使った正極材に比べ、エネルギー密度が高く低価格なニッケル、コバルト、マンガン(NCM)を組み合わせた正極材を生産する。2012年から生産を開始、2015年までに同工場の製品を乗用車向けに供給することを見込んでいる。BASFはこのほか、リチウム硫黄電池の開発も進めている。ただ、安全性やサイクル寿命に問題があるため、実際に生産を開始するのは2020年以降となる見通しだ。また、電解質では、従来のゲル状電解質のほかに、メンブレンやポリマー、固体セラミックスをベースにした電解質の開発に取り組んでいる。
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