ドイツのケルン・メルケニッヒにあるフォード の開発拠点では、CAVE(コンピューター支援仮想環境)を使った3次元(3D)でのプロトタイプの仮想テストを実施している。3面の白い壁で囲まれたボックスの中に位置を調整できる椅子が置かれており、プロジェクターが車両や周辺環境を映し出す。ドライバーは3Dメガネをかけて椅子に座りシミュレーションすることができる。同システムでは、インスツルメントパネルの操作機器の位置やドアの内側のポケットの位置などを調整できるという。「B-Max」のスライド式ドアの開発にもCAVEを使用した。同システムはフォードの米国拠点などでも使用しているため、プロトタイプのデータを世界の拠点で共有・交換できる利点もある。
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