米自動車大手フォードの欧州法人(独ケルン)は1月31日、SUV「クーガ」のプラグインハイブリッド(PHV)モデルが昨年の欧州PHV市場で最も売れたモデルになったことを明らかにした。販売台数は2位を17%上回る4万8,000台以上。同社で「クーガ」シリーズを統括するグレン・グールド氏は「全ての顧客がいきなりエンジンモデルから完全電気自動車に移れるわけではない」と述べ、クーガPHVが顧客のニーズをとらえたと強調した。
フォードがPHV「クーガ」のオーナーを対象に実施した調査によると、年間の平均走行距離は1万キロ超。これを1.5リットル・ガソリンエンジン「エコブースト」を搭載したモデルとWLTP基準で比較した場合、二酸化炭素(CO2)排出量は1,100キログラム(kg)少なくなる。
充電作業の46%は夜間に行われた。一方で日中に1~2時間だけ充電する割合も高く、フォードでは欧州全体に充電インフラが整備されるにつれてこの割合は大きくなると見ている。
PHV「クーガ」は電気駆動のみで最大65キロメートル(km)を走行できる。走行100kmあたりのエネルギー消費量は、ガソリンが最大1.3リットル、電力は14.8キロワット時。走行1kmあたりのCO2排出量は21~29グラムにとどまる。