独炭素製品大手のSGLグループと独自動車部品会社のベンテラーが設立した合弁会社ベンテラー・SGLはこのほど、ドイツ国境に近いオーストリア北部のオルト・イム・インクライス(オーバーエスターライヒ州)に建設していた新工場を稼働させた。新工場では自動車向けの炭素繊維強化部品を生産する。新工場への投資は約3,600万ユーロ。2013年半ばから量産を開始する予定。
\炭素繊維強化部品は軽量であるため、自動車の燃費改善や二酸化炭素(CO2)排出量の低減に寄与する。また、電気自動車では電池の搭載により重量が増すため、軽量部品の採用が走行距離の延伸などで重要な意味を持つ。
\同工場では、サイドブレードやドアなどの外装部品などを生産する。製品は高級車メーカーを中心とする大手自動車メーカーに供給する。
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