仏自動車大手のルノーは19日、アルジェリアの国営自動車産業公社(SNVI)および国営投資ファンド(FNI)と同国に合弁会社を設立することで合意した。同国における自動車産業の育成と発展を目指すプロジェクトで、出資比率はアルジェリア側が51%(SNVI:34%、FNI:17%)、ルノーは49%となっている。オランから南西に位置するQued Tlelatに工場を建設し、ルノーの乗用車と軽商用車を主にアルジェリア市場向けに生産する。
\Qued Tlelatは、道路網が整備され、オラン港に近いなど交通インフラが良好ことや、労働力を確保しやすいことなどが工場進出の決め手となった。
\当初は年2万5,000台(1時間当たり7台)を生産し、最終的には年7万5,000台(1時間当たり15台)に引き上げる計画という。新工場で最初に生産するモデルはルノー「シンボル」となる予定。同国の自動車産業の発展に向けて、部品の現地調達率も高めていく。また、人材育成でも協力する。
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