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2012/12/21

企業情報 - 部品メーカー

独ZF、利益目標の達成厳しい

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンのシュテファン・ゾンマー社長は14日開催の年次記者会見で、2012年通期の売上高が前年比12%増の174億ユーロとなり、期初予測(170億ユーロ)を上回るとの見通しを明らかに […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンのシュテファン・ゾンマー社長は14日開催の年次記者会見で、2012年通期の売上高が前年比12%増の174億ユーロとなり、期初予測(170億ユーロ)を上回るとの見通しを明らかにした。一方、新製品の開発コストや設備投資が増えているため、利益目標の達成は困難との見方を示した。

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ゾンマー社長によると、おもに高級乗用車に搭載される8速オートマチック変速機が特に米国と中国市場で好調に推移する一方、量産モデル向け製品は西・南欧の自動車市場低迷の影響で苦戦を余儀なくされている。また、南米でも需要が落ち込んでいるほか、商用車向けの需要も当初予想を下回っているという。

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売上高の伸びが予想を上回ったことについては、自動車メーカーが製品開発など、これまで自社で行っていた業務などを部品メーカーに委託するケースが増えているためと説明。今期はメーカーからの委託業務の増加を受け、通期で研究開発(R&D)に8億8,000万ユーロを投資する見通しだ。

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