仏PSAプジョー・シトロエン・グループは12月20日、物流子会社ジェフコ(Gefco)の株式のロシア鉄道への売却を完了したと発表した。
\ジェフコは欧州で上位10社に入る大手物流企業で、32カ国で事業を展開し、従業員数は1万300人。2011年の売上高は37億8,200万ユーロ、営業利益は2億2,300万ユーロだった。欧州自動車市場の不振が響き業績が低迷しているPSAは15年までに約15億ユーロ規模の資産売却を計画しており、その一環として11月にジェフコの株式75%を8億ユーロでロシア鉄道に売却することで合意していた。ジェフコはロシア鉄道の傘下に入ることで中国、インド、中南米といった市場に手を伸ばすだけでなく、ロシアをはじめとする中東欧市場でも成長を加速することが可能になる。なお、PSAはジェフコの戦略的重要性を考慮し、同社の少数株を保持する方針だ。
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