独自動車大手のダイムラーは21日、金融サービス子会社のダイムラー・ファイナンシャル・サービシズがカーシェアリング「Car2go」などのモビリティーサービス事業を統括する子会社「ダイムラー・モビリティー・サービシズ」をドイツのシュツットガルトに設立すると発表した。モビリティーサービスの利用者は今後大幅に増えると予想されている。
\ダイムラーは子会社の設立により様々なモビリティーサービスを連携し、より利便性の高いサービスを提供していく方針。またモビリティーサービス関連の売上高で2年以内に1億ユーロの達成を目指す。
\同社によると、欧州のカーシェアリングサービス利用者は現在の約70万人から2020年には約1,500万人に拡大すると予想されている。
\ダイムラーは現在、世界18都市でCar2goを展開。登録者数は現在27万5,000人で、約6,100台を同サービスに投入している。今年はCar2goを提供する都市をさらに増やす計画で、投入車両は1万台以上、登録者数も50万人を超えると見込んでいる。
\ \■ スマートフォン用アプリ「moovel」も強化
\ \ダイムラーはスマートフォン用アプリ「moovel」のプロジェクトも強化する方針。「moovel」は2012年からシュツットガルトとベルリンでパイロットプロジェクトを実施している。
\同アプリではCar2goやタクシー、公共交通機関などさまざまな交通手段の値段や移動時間を比較できる。年内に同プロジェクトを2都市以外にも広げる方針で、将来は比較だけでなく、同アプリを利用してチケットの購入や予約もできるようにすることを目指している。
\ダイムラーはこのほか、昨年12月に駐車スペースをオンラインで予約できるサービスを提供する米GottaParkに資本参加した。GottaParkは現在、米8都市とカナダのバンクバーで同サービスを提供している。欧州でも年内にパイロットプロジェクトを開始する計画としている。
\また、Car2goの事業コンセプトを法人向けサービスに応用する計画もあり、年内にもパイロットプロジェクトを開始する予定。
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