独自工会会長、中期的に欧州で繰延需要見込む

独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は独業界紙『オートモビルボッヘ』とのインタビューの中で、欧州では債務危機による景気低迷で自動車の購入を控える消費者が増えているが、中期的には購入延期による繰延需要が生まれるとの見解を示した。ただし、具体的な時期については来年になるか2015年になるかまだ誰にも分からない、と付け加えた。また、イタリアやフランスで自動車生産が落ち込んでいることについては、ドイツメーカーのみが好調である状況は望ましくない、と述べ、欧州連合(EU)と通商政策や排ガス規制について交渉するためには自動車業界が結束しなければならず、強いパートナーが必要だ、との見解を示した。電気自動車(エレクトロモビリティー)の普及が当初予想にくらべ遅れている現状については、(電気自動車の)将来性を大げさに騒ぎ立てることに対しては疑問を感じていたが、エレクトロモビリティーの将来性を過小評価することに対しても注意しなければならない、と語った。

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