独自動車大手のダイムラーは20日、インド子会社のダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV)が9~12トンの中型トラックの販売を開始したと発表した。同モデルの出力は140PSおよび170PSで、建築現場や配送業務などでの需要を見込んでいる。
\DICVは昨年9月、新ブランド「バラット・ベンツ」から25~31トンの大型トラックの販売を開始し、同年末までの3カ月間で1,098台を販売した。今後さらにラインアップを拡充し、2014年までに同ブランドの製品を6~49トンの17モデルにすることを計画している。
\DICVはダイムラーの100%子会社で、昨年4月にインド南部のオラガダム(チェナイ近郊)にトラック工場を開設した。インドでは頑丈で信頼性の高いことを特徴とするいわゆる「モダン・ドメスティック・セグメント」の需要が高まっていることから、「バラット・ベンツ」ブランドでは、燃費の良さや製品寿命の長さ、保守インターバルの長さなどを特徴とするトラックを販売していく。同ブランドのモデルは、メルセデス・ベンツや三菱ふそうのトラックをベースにインド市場向けに開発している。
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