インドと欧州連合（EU）との自由貿易協定（FTA）交渉が4月にも妥結する可能性が出てきた。シャルマ商工相が14日、インドを公式訪問したフランスのブリック貿易相との会談で言及した。
\インドとEUは2007年6月にFTA交渉を開始した。しかし、知的所有権や政府調達、インド人労働者向けのビザ規制緩和、欧州車の輸入関税引き下げなどの問題をめぐる意見の対立から交渉の進展が遅れていた。シャルマ商工相は、FTA交渉はすでに15の交渉ラウンドが終了したことを明らかにしたうえで、交渉関係者たちは来月に開かれる会合が「最後のラウンドになることを望んでいる」と指摘。インドとEUの双方が4月までに交渉を完了させ、「バランスのとれた意欲的な合意」を締結することを期待しているとの認識を示した。一方、ブリック貿易相はインドの主要経済団体の会合で、「インドのサービス市場自由化問題に関していくつか問題があり、自動車分野でも難問を抱えている」と語り、交渉妥結までにはなお解決すべき問題があるとの考えを明らかにした。
\EUはインドにとって最大の貿易パートナーであり、財・サービスの貿易額は700億ユーロを超えている。
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