独車載通信機器メーカーのパイカー・アクースティックは5日、中国の自動車部品メーカーである徳賽集団(Desay SV Automotive)とラジオプラットフォームの開発で提携すると発表した。3月に契約を締結したという。共同で開発したラジオプラットフォームは欧州の大手自動車メーカーに供給する。
\パイカーは自動車向けの電子制御装置やナビゲーションシステム、テレマティクス技術などを得意とする。共同開発ではこれらのノウハウを提供する。同社の経営幹部であるラインハルトクロマー・フォン・バールレ氏は今回の提携について、「両社にとってメリットのあるウィン・ウィン関係を構築する」と述べ、「提携を通して欧州および中国市場で今後、事業チャンスが広がる」との見解を示している。
\徳賽集団は車載インフォテイメントシステムや空調機器の制御システム、計器盤(インスツルメント・クラスター)などを開発・生産している。1986年11月の設立で合弁会社シーメンスVDO(恵州)を前身とする。
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