独自動車部品大手コンティネンタルのゴム・プラスチック子会社コンチテックのハンガリー法人であるコンチテック・フルイド・オートモーティブ・ハンガリーはこのほど、ブダペスト近郊にあるバーツ工場に建設していた新たな生産棟の落成式を行った。新生産棟では燃料ホースを生産する。
\新生産棟の建設により、燃料供給・排ガスマネジメント部門の生産面積は現在の1,100平方メートルから3,300平方メートルに拡大する。今夏までに欧州市場向けに供給する燃料ホースを全て同工場で生産できる体制を整える計画で、生産ラインや実験設備などの整備に数百万ユーロを投資した。
\新生産棟の建設は500万ユーロの投資プログラムの一環で、バーツ工場ではすでに新たな倉庫を開設したほか、燃料ホースの部品である鋼管を加工するための高度な自動化設備を導入した。これらの増産体制により、従業員数は約10%増えて671人となる予定。
\ \■ ハンガリー政府との協力強化
\ \新生産棟の開所に合わせて、コンティネンタルとハンガリー政府は今後さらに、製品開発や人材育成、サプライヤーの育成で協力することで合意した。コンティネンタルは具体的には、◇ハンガリーの教育・研究機関と製品開発で協力する◇新規雇用を増やす◇新規採用した従業員の技能向上に注力する◇現地サプライヤーとの取引を増やす――ことなどを計画している。また、ハンガリー経済省の主導により、半年に1回会合を開き、情報交換や新たな協力の可能性を検討していくことなどでも合意した。
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