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2013/4/12

欧州自動車短信

フラウンホーファー研究所

この記事の要約

ドイツのフラウンホーファー材料・ビーム技術研究所(IWS)はこのほど、リチウム硫黄電池(ボタン電池)のサイクル寿命を従来の約200サイクルの7倍の1,400サイクルに引き上げることに成功したと発表した。負極(アノード)に […]

ドイツのフラウンホーファー材料・ビーム技術研究所(IWS)はこのほど、リチウム硫黄電池(ボタン電池)のサイクル寿命を従来の約200サイクルの7倍の1,400サイクルに引き上げることに成功したと発表した。負極(アノード)に金属リチウムではなくシリコン炭素化合物を使用した。シリコン炭素化合物は金属リチウムに比べ安定性が高く、充電した際の変形が小さいため電解液との反応を抑えることができるという。また、陽極(カソード)には多孔性炭素を活用して電解液との反応を遅くする仕組みを開発した。IWSでは中期的にリチウム硫黄電池のエネルギー密度で約500Wh/kgを達成できると見込んでいる。これにより、小型の充電池で長距離を走行できるようになる。

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