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2013/5/10

企業情報 - 自動車メーカー

アウディ、メキシコ工場の建設開始

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカーであるアウディは4日、メキシコのプエブラ州サンホセチアパで新工場の定礎式を行った。9億ユーロ以上を投資し、車体製造から塗装、組み立て、プレス工程などを持つ一貫生産体制の工場 […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカーであるアウディは4日、メキシコのプエブラ州サンホセチアパで新工場の定礎式を行った。9億ユーロ以上を投資し、車体製造から塗装、組み立て、プレス工程などを持つ一貫生産体制の工場を建設する。北米事業を強化する戦略で、新工場では2016年からスポーツ多目的車(SUV)「Q5」を生産する。生産能力は年15万台。

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メキシコは自由貿易協定により米国への輸出にも関税がかからないほか、労働コストが低い利点がある。また、約50キロメートル離れたプエブラには親会社のフォルクスワーゲン(VW)が工場を持つ。日産、ゼネラルモーターズ(GM)もメキシコに工場を持つが、高級車メーカーで同国に工場を設けるのはアウディが初めてとなる。

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アウディは新工場の建設に向けてサッカーフィールド400個分に相当する400ヘクタールの用地を確保した。従業員数は3,800人を予定しており、間接雇用も含めると周辺地域で2万人分の雇用を創出できると見込んでいる。新工場から約20キロメートルの場所にサプライヤーパークを開設する計画で、今年末までに部品メーカーに120億ユーロ規模の発注計画を提示する予定としている。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、新工場では2017年からSUV「Q6」を生産する計画もあるという。

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■ 北米事業強化

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アウディは米国販売では競合のBMWに大きく水をあけられており、新工場の建設により北米事業を強化する。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、アウディは2020年には北米の販売規模を30万台以上に引き上げ、このうち約20万台を米国で販売する計画。今年は米国で15万台以上の販売を目指す。米国ではセダン「A4 」に次いで「Q5 」の販売が多いという。また、Q5 は昨年世界で20万台以上を販売した。そのうち、約12万台をドイツのインゴルシュタット工場で、約8万台を中国で生産した。

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