日産自動車の欧州におけるデザイン拠点である日産デザインヨーロッパ(英国・ロンドン)はこのほど、クレイモデルの見習い訓練(アプレンティスシップ)プログラムを発足させた。英国の自動車業界で不足しているクレイモデラーの養成強化を図る。
\プログラムは、ウェストテームズ・カレッジ、ナショナル・アプレンティスシップ・サービス、科学、技能及び製造技能(SEMTA)に関する産業別技能委員会(SSC)、技能助成局(SFA)、資格付与団体のEdexcelなどとの協力で実現した。日産のアンディ・パーマー副社長は、「クレイモデリングはデザインの過程においてなくてはならないものであり、デザインチームのアイデアを視覚化する大きな助けとなる」とクレイモデルの重要性を強調。近年クレイモデラーの不足が深刻化している背景には、若者がクレイモデリングを学ぶチャンスが非常に限られていることがあり、英国の自動車メーカーはフリーランスのクレイモデラーに依存する状態が続いていると指摘。「新しいアプレンティスシップによってクレイモデリングの内製化が進み、次世代の才能を開発され、グローバルなカーデザインの中心地としての英国の地位が強固なものになるだろう」と語った。
\