独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長はこのほど、アンゲラ・メルケル首相に宛てた書簡の中で、欧州議会環境委員会が4月末に承認した排ガス規制案に盛り込まれた2020年以降の目標数値は恣意的なものであり、大型車の多いドイツの高級車メーカーに不利になる、と異議を唱えるとともに、メルケル首相の支援を要請した。
\欧州議会環境委員会で承認された案によると、各メーカーは20年までに乗用車のCO2排出量を走行1キロメートル当たり95グラム、25年までに68-78グラム以下に削減しなければならない。
\欧州委員会の原案には25年を期限とする数値目標は盛り込まれていなかったが、環境委はさらに一歩踏み込んで野心的な削減目標を打ち出した。
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