米自動車大手のフォード・モーターはこのほど、ドイツのザールルイ工場で電気自動車「フォーカス・エレクトリック」の生産を開始した。8月に欧州市場に投入する予定。欧州ではこのほか、2014年にプラグインハイブリッド車「C‐MAX Energi」と新型「モンデオ」のハイブリッド車を市場投入する計画もある。
\フォードはザールルイ工場に1,600万ユーロを投資して既存の「フォーカス」の生産ラインでフォーカス・エレクトリックも生産できるようにした。この生産体制により、需要拡大にも柔軟に対応できるという。
\米ミシガン州のウェーン工場以外で同モデルを生産するのは初めてとなる。フォーカス・エレクトリックは電気モーターとリチウムイオン電池を搭載。出力は143PSで、最高速度は時速136キロメートル。
\米ウェーン工場では2011年12月から同モデルを生産している。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、北米市場(米国、カナダ)では、2012年初めに販売を開始してからこれまでに1,400台を販売した。米カリフォルニア州での販売が中心であるという。欧州市場における販売予想は明らかにしておらず、「受注に応じて生産する」とコメントするにとどめている。
\同紙によると、ドイツでは今秋のフランクフルト国際モーターショー(IAA)に合わせて市場投入する計画で、特別な訓練を受けた従業員のいる12のディーラーで販売を開始する。
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