カナダ・オーストリア系自動車部品大手のマグナ・インターナショナルは欧州の生産事業の東欧への移管により、欧州事業の利益率を大幅に改善できると見込んでいる。これはBMW、ダイムラー、VWなどドイツ自動車大手の米国市場販売の好調を受けた措置であるという。ブルームバーグ通信が伝えた。
\マグナのヴィンセント・ガリフィ最高財務責任者はブルームバーグ通信に対し、欧州事業の利益率は昨年の1%から、今後3~4年で4~5%に改善できると見込んでいる、との見通しを示している。ただし、昨年は東欧への生産移管に1億米ドルを投資したと説明した。
\マグナは欧州で新たに8工場を建設する計画で、ハンガリー、ポーランド、ロシア、セルビア、トルコが候補に挙がっているという。西欧では1工場を新設するにとどまるという。また、ドイツとベルギーでは生産を減らし、労働コストを抑える方針も示した。
\ブルームバーグが1月に実施したアナリスト18人へのアンケート調査によると、米国市場における自動車販売は昨年の1,450万台から1,510万台(予想平均)に拡大すると予想している。
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