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2013/7/5

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、上半期は8.1%減

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した同国の2013年1~6月の乗用車新車登録は150万2,630台となり、前年同期に比べ8.1%減少した。顧客カテゴリー別では、法人が全体の61.7%を占めたものの、前年同期比で7.4 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した同国の2013年1~6月の乗用車新車登録は150万2,630台となり、前年同期に比べ8.1%減少した。顧客カテゴリー別では、法人が全体の61.7%を占めたものの、前年同期比で7.4%減少。個人向けも前年同期に比べ9.0%減少した。6月単独では4.7%減の28万2,913台となり、上半期では唯一4月が3.8%増と前年実績を上回るにとどまった。

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1~6月の登録台数をセグメント別にみると、MINI(VW「Up」など)が前年同期比0.2%増、スポーツ多目的車(SUV)(シュコダ「イエティ」など)が3.6%増、キャンピングカー(フィアット「デュカト」など)が2.9%増の伸びを示したものの、他のセグメントは前年実績を下回った。

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ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が9.0%減の32万4,948台(市場シェア:21.6%)となり、ドイツメーカーでは唯一、ポルシェが3.0%増と販売を伸ばした。国外ブランドではシュコダが1.0%減の7万7,380台(市場シェア:5.1%)で最も多かった。

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日本勢では、マツダが2.7%増の2万3,329台、スバルが5.4%増の4,737台と前年を上回ったものの、その他はトヨタが15.0%減の3万6,241台(市場シェア:2.4%)となるなど前年から販売を落としている。

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独自動車工業会(VDA)は新車販売の低迷について、国内の雇用市場や収入は安定しているものの、ユーロ危機(ユーロ圏内の経済不安)が新車の購入を控えさせているのではないかと分析している。

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VDAは、2013年の国内の乗用車新車登録は290万~300万台にとどまり、今後数年は300万台前後で推移すると予想している。

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■ VDA、通期の輸出台数は約400万台を予想

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VDAによると、ドイツの6月の乗用車の輸出台数は1%増の35万4,100台、1~6月の累計は3%減の約210万台だった。2013年通期の輸出台数は前年比2%減の約400万台を見込んでいる。

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1~5月の輸出台数を国・地域別に見ると、ユーロ圏向けが12%減と大きく落ち込んでおり、ユーロ圏以外の欧州は2%増えており、英国向けは8%増加した。

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欧州域外では、中国向けの輸出が36%減少している。現地生産が増えていることが背景にある。米国向けの輸出は14%増加した。

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■ VDA、通期の乗用車生産は520万台以上を予想

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ドイツにおける6月の国内乗用車生産は3%増の47万6,500台だった。1~6月の累計は3%減の約274万台。2013年通期では520万台以上(2012年:約540万台)を予想している。

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VDAによると2010年以降、ドイツメーカーの国外生産は国内生産を上回っている。2013年通期のドイツメーカーの乗用車世界生産は2%増の約1,390万台に拡大する見通しであり、国外生産が6%増の870万台に拡大すると予想している。これにより国外生産の割合は全体の63%に拡大する。今後も現地生産は新興国や米国を中心に増える傾向にあるとしている。

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