ロシア自動車大手のGAZグループは15日、独ダイムラーの現地子会社メルセデス・ベンツ・ルスと共同でメルセデス・ベンツの商用バン「スプリンター・クラシック」の生産を開始したと発表した。両社は品質管理や人材育成でも協力する。同工場で生産したモデルはロシア市場で販売する。
\ダイムラーとGAZはスプリンターの生産に向け、ロシア西部のニージニー・ノブゴロドにあるGAZの本社工場に1億9,000万ユーロ以上を投資。溶接、塗装、組み立てラインを整備した。塗装設備は独アイゼンマンが供給した。処理能力は1時間当たり10台で、11種類のカラーに対応できる。塗装設備の投資は約5,000万ユーロ。
\GAZは今回の共同プロジェクトを通して、新規雇用を創出するとともに、生産技術の向上を図り、ロシアの商用車市場における競争力を強化する。
\同工場では、安定した品質を確保するため、ダイムラーの基準に沿って開発した品質管理システムを導入した。また、GAZの従業員がドイツで訓練を受けた。今後もダイムラーの監督のもとスキルアップに向けた取り組みを強化していくという。
\GAZは、高水準の生産技術や人材育成システムは、技能工や若い従業員にとって魅力的な職場となり、優秀な人材の確保に寄与するとの見解も示している。
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